坐骨神経痛は男性・女性にかかわらず発症します。
その症状は、腰、お尻、太もも、ふくらはぎ、足の裏にかけての痛みとしびれです。
一般的にその原因として言われているのが、
・腰椎の椎間板ヘルニアなどの腰付近の背骨に何らかの問題がある場合。
・梨状筋症候群などの腰やお尻にかけての筋肉が坐骨神経を締め付けている場合。
そして、女性には坐骨神経痛を悪化させやすい要因があります。
痛み・痺れの4タイプ▷▷▷
まず、坐骨神経痛による痛みやしびれは腰・お尻から下肢にかけてですが、4タイプに分類することができます。
①【後側型】腰・お尻と太もも・ふくらはぎにかけての痛みやしびれ
②【前側型】腰・お尻とすねにかけての痛みやしびれ
③【外側型】腰・お尻とすね外側にかけての痛みやしびれ
④【複合型】上記3つの型の症状があるもの
女性ならではの悪化要因とは?
・生理不順・生理痛や婦人科疾患などにより下腹部の血巡りが悪くなる
・女性ホルモン(更年期障害など)の乱れや自律神経も乱れやすく、体調不良を起こしやすい
・妊娠、出産、育児、家事、また年輩の方では孫守り、法事などで足腰への負担がかかることが多い
どうしても、女性ならではの役割があるため、避けて通れないところがあります。
これらが坐骨神経痛の程度を強くしたり、再発させたりする要因となることがあります。
悪化要因を取り除く鍼灸▷▷▷
鍼灸治療は坐骨神経痛そのものを改善する効果があります。
坐骨神経痛悪化要因である↓↓
・血流が悪い
・女性ホルモンや自律神経の乱れ
・家事などによる足腰の負担によるコリ
を改善する働きがあります。
坐骨神経痛を発症したら、鍼灸治療を受けることをおススメします。
日常生活から坐骨神経痛の悪化を防ぐ方法
①【禁煙で血行改善】
坐骨神経痛の改善には、禁煙をする事も効果的です。
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ酸素や栄養の供給を阻害してしまう事から、椎間板の変形が進み、腰椎椎間板ヘルニアを悪化させてしまう原因となるのです。
禁煙によって血行が良くなると、筋肉の緊張やこわばりもほぐれ、痛みの原因物質の排出も促進され、痛みの改善につながります。
②【自分にあった靴を選ぶ】
歩きにくい靴は姿勢を崩す原因になり、坐骨神経痛だけでなく腰痛や関節痛などの障害が起こります。
坐骨神経痛の方は、
・ヒールが低く、なるべく紐靴で足の甲をしっかり支えられるタイプの靴
・スニーカーの場合は、足の付け根あたりで曲がる靴底のものを選ぶ
・かかとをしっかり包み込んでくれるデザイン
・つま先に少しゆとりがあるもので、地面から2.5~3.5㎝上がっているもの
自分に合った歩きやすい靴を選ぶと、腰への負担が減り坐骨神経痛改善にも役立ちます。
③【買い物袋やかばんはバランス良く持つ】
どちらか一方に重心をかけ続ける事は、脊柱が傾き筋肉の動きをアンバランスにし、姿勢を崩す原因になりかねません。
日常生活で使うかばんや、買い物袋を持つ時は工夫をし、なるべく腰に負担をかけないようにしましょう。
重いかばんを持つ時には…
・ショルダーバッグやリュックのストラップは短めにする
・重い荷物を持つ時は左右に分けたり、持ち替えたりする
痛みがあると何事もおっくうになり、動かない事でさらに痛みが増すといった悪循環に陥る事もあります。
日々の暮らしの見直しから、日常生活を快適に過ごせるよう心掛けてください。