腰痛は、日本人の4人に1人が悩んでいるといわれています。痛みがもっとも起こりやすい時間帯は朝の8〜10時だというデータがあり、「起床後の腰痛がつらい」と感じる人も多数います。
朝起きて腰痛を感じる理由
朝起きて腰痛を感じる理由の一つは、「寝返りの回数が少ない」ことです。人間は寝ている時、20回~30回ぐらい寝返りをすると言われています。
寝返りをあまり打たないと同じ姿勢で寝ている時間が長くなり、体に負担がかかって腰痛が起きやすくなります。寝起きは腰が痛くても、動いているうちに筋肉が柔らかくなり腰痛は軽減していった経験もあると思います。
寝るときの姿勢によって、腰痛の場所や負担の種類が変わります。
・ 仰向け
仰向けで寝ると、内臓が腰の方へ下がります。内臓が腰を圧迫することで背骨の外側にある血管が押し潰され、筋肉に炎症が起こって腰痛につながります。
内臓や内臓脂肪は体重の約40%を占めるほどの重さがあり、寝返りが少ない人ほど長時間その負担を腰にかけ続けることになります。
・横向き/うつ伏せ
横向きやうつ伏せで寝ると、内臓の重さが腰にかからない代わりに背骨へ負担がかかります。
横向きの姿勢を長時間続けると、背骨がまっすぐな状態を保ちにくくなるため、背骨が曲がって腰に痛みが出るケースがあります。
一方、うつ伏せで寝ると背骨が反りすぎてしまい、腰に負担がかかります。
どんな姿勢で寝るにせよ、寝返り回数が多い人ほど腰痛は起こりにくくなります。
まずは、敷布団の固さを確認してみて下さい。柔らかい低反発の布団は、体が沈み込んで寝返りがしにくくなります。
簡単に寝返りが出来れば布団の固さは問題ありませんが、寝返りがしにくい場合は布団が柔らかすぎる可能性があります。
筋肉をほぐせば寝返りも増える
人によって寝返りの回数に差が出る理由は、筋肉の柔らかさが違うため。
筋肉がこわばっている人は寝返りが打ちにくく、少ない寝返りで眠ることが習慣になっている可能性があります。
寝返りの回数を増やすには、全身の筋肉を柔らかくすることが大切です。中でも、寝返りを打つときに必要な肩と腰の筋肉をほぐすことが腰痛の改善につながります。
肩をほぐす体操
頭の後ろで指を組み、仰向けに寝てヒジを真っ直ぐ上へ向けます。
口からゆっくり息を吐きながらヒジを徐々に広げていき、床につけるようにしたらそのまま5秒キープ。これを寝る前に5回行いましょう。
腰をほぐす体操
片足の膝を立てて体の反対側へ置きます。
次に、置いた方向へ足を倒しながら体をゆっくりひねります。
このとき、腰の筋肉を伸ばすように意識するとより効果的。
体をひねった状態で10秒キープすればOK。左右それぞれ1回ずつ行ってください
どれも寝る前に簡単にできますので是非やってみてください!!