⚠️スポーツ障害の重症度と種類
軽度→スポーツをするのは可能だが終わると痛みが出てくる
中等度→スポーツをする上でプレーに支障は出ないが、途中で痛みがでたり、スポーツ後に痛みが出てくる
重症→常に痛みがあり、プレーに支障が出てしまう
最重症→靭帯や腱、骨などに炎症が起き、動くこともままならない状態
スポーツ障害は痛くなる前に違和感(いつもと違う感じがする)がある時点で早めに治療することにより重症度になることを防げます。
スポーツ障害が起きる特徴として、姿勢の悪さだったり筋肉の硬さ、運動のクセなどにより同じ所への負担が大きくなっていきます。
スポーツ障害の代表的な疾患としまして
野球肩
ボールを投げる動作に伴って肩関節周辺に発生する痛みが特徴です。投球障害肩ともいわれます。 野球の投手に多くみられる症状ですが、テニスやバレーボール、ハンドボール、やり投げなどの競技でも発症します。 野球肩の原因のほとんどは、肩の使いすぎによるものだと言われています。肩の後ろの痛みと肩の可動域制限が見られます。
野球肘
肘の内側の骨の出っ張り部分(内側上顆炎)の成長軟骨が障害されます。
ボールを投げる時や投げた後に肘が痛くなります。1球で痛みが出て投げられなくなるものや、徐々に痛みが出て痛みが慢性化するものがあります。多くは日常動作で痛みを感じることはありませんが、症状がひどくなると日常生活での肘の曲げ伸ばしで痛みを感じたり、肘が急に動かせなくなることもあります。
テニス肘
主に肘の外側から前腕の辺りに痛みが出ます。テニス肘の痛みはタオルや雑巾を絞るといった一定の動きをしたときに痛みが出たりドアノブをひねると痛みが出るのが特徴です。
*野球肘とテニス肘の違いは
肘の内側の痛みを内側上顆炎、肘の外側の痛みも外側上顆炎といい、一般的には内側を野球肘、外側をテニス肘といいます。
アキレス腱炎
ふくらはぎの筋肉と踵骨との間にある結合組織、腱における損傷を特徴とした疾患です。 アキレス腱炎はランナーの人に最も頻繁に認められ、特に急激に負荷が強くなった時に発症することが多いです。特にアキレス腱を押さえると痛みが増加し、時にはアキレス腱が腫れて見えることもあるのが特徴です。重症になると歩けないほどの疼痛になることもあります。
疲労骨折
1回の大きな力で骨が折れる通常の骨折とは異なり、同じ部位に小さな力が少しずつ加わることで発生する骨折です。ランニングやジャンプなど、同じ動作を繰り返すスポーツ選手に多くみられます。最初のうちは骨にわずかな亀裂が入った程度でも、無理してプレーを続けているとやがて完全な骨折に至ります。痛みが出た時点で少し安静にすることをおすすめします。
シンスプリント
運動中や運動後にすねの内側に痛みが出ることです。すね内側の中央から下方1/3にかけて、ズキズキとした痛みが生じます。負担のかかりやすいランニングフォーム、衝撃を受けやすい足の形(扁平足、回内足)、下肢の筋力不足、筋肉の柔軟性低下
硬いグランドや路面でのトレーニング
かかとがすり減っているシューズやクッションが薄いシューズの使用などにより起こりやすいと言われています。
ジャンパー膝
大腿四頭筋の柔軟性低下が要因としてあり、成長期の長身選手は骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、結果的に筋肉が硬い状態で過度なスポーツをし続けるとその負担が末梢の膝蓋骨周辺に蓄積することで起こる痛みです。膝全面の痛みが特徴です。