肩こりに悩まされている方は多いですよね。
肩や首は頭を支えており、頭は約5キロほどの重さがあります。
日本人は体が華奢である割に頭が重いといった体型の特徴があるため、欧米人と比べて肩こりになりやすいと言われています。
肩こりはほとんどの場合、命に関わる症状ではありません。
しかし肩こりは生活の質を大きく下げ、痛みだけではなく自律神経を乱したり頭痛を引き起こしたりします。
肩こりを解消させることが生活の質を上げる方法の1つにもなります。
ここでは肩こりや首こりが原因となって引き起こされる関連痛についてご紹介していきます。
［肩こりが起こる原因］
・姿勢が悪い
・運動不足
・筋肉量が少ない
・過労や寝不足
・なで肩
・華奢な体型
・デスクワークや座り姿勢が多い
など原因は様々で、生活習慣や体型から肩こりは起こっていると言われています。
［肩こりが悪化すると起こる症状］
・頭痛や吐き気
肩こりは肩だけの痛みではなく、辛い頭痛に発展することがあります。
この頭痛は、頭の両側や首筋にかけて締め付けられるような痛みや、頭に大きな荷物が乗っていると表現されることの多い症状です。
さらに、痛み以外にも身体がフワフワするような感覚や、吐き気などの症状も同時に起こることもあります。
この原因は、首や肩の筋肉が凝って緊張することにより、頸椎が圧迫されるためです。
その結果血流が悪化し、血液が脳に上がったまま下がらなくなるので、血液が溜まります。
溜まった血液が血管を膨張させ、脳を圧迫することによって頭痛が起こるのです。
オフィスワークで長時間同じ体勢のまま作業をされている方に、この症状を訴える方が多いとされています。
・手のしびれ
一見関係がないように思われますが、手のしびれも肩こりによって起こりやすい症状の1つです。
肩こりが起こると、首や肩に加えて脇、手の筋肉も緊張した状態になります。これらの筋肉は手の神経の通り道であるため、緊張で神経伝達が正しく行われなくなり、しびれを感じるようになります。
骨の変形や病気のような原因がなく、手にビリビリとしたしびれを感じているのなら、肩こりの症状がないか確かめてみましょう。
・自律神経失調症
首や肩の筋肉が凝り固まることによって、その周辺にある神経や血管を圧迫してしまう事があります。
その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経失調症をひき起こす可能性があるのです。
自律神経失調症にはだるさや眩暈、動機やイライラするなど日常生活に大きな影響を与える症状が出ます。
さらに、その症状を放置し続けていると鬱状態になる事もあります。
首や肩の凝りは放置せずに、早急に対処することが大切です。
・心の不調
肩こりで筋肉の緊張や血行不良が起こると、脳が酸欠状態になります。それが災いして不安感やイライラ、気分の落ち込みや集中力の低下など、ストレスを感じる理由がないにもかかわらず心の不調が増えることがあります。
しかし逆に考えると、肩こりが原因で心の不調が起きている場合は、肩こりのケアによって改善することが可能です。心の不調によって新たな症状を増やさないためにも、肩こりを解消しましょう。
［肩こりへの対策］
・適度な運動
生活習慣に運動を取り入れ、筋肉をつけたり動かしたりしましょう。体は繋がっているため、肩や首だけの筋肉ではなく全身のバランスが良い状態がベストです。
また、筋肉がつくことで体の血液循環が良くなり肩こりが改善されます。
運動ができないときは肩周りのストレッチをしてみましょう。
・バランスの良い食事をとる
栄養が偏っていたり不足していたりすると、十分に体を回復できません。バランスの良い食事を心がけて食べましょう。
とくに体の素になるたんぱく質をしっかりとることで筋肉や血液の生成が促され、肩こりしにくい体になります。
・休息する
まずはお風呂にゆっくり浸かり体をあたためて血流を良くし、筋肉をほぐしましょう。湯船に浸かる際は半身浴がおすすめです。
さらにしっかり睡眠をとって体を休ませましょう。
寝る時に自分にあった枕を使用することも重要ポイントです。
・ストレスを溜め込まない
誰かに話をきいてもらったり、趣味や旅行など自分なりのストレス解消法をみつけましょう。
自律神経が整うと肩こりだけでなく、あらゆる身体のお悩みに効果がありますよ。
・整体や鍼灸治療を受ける
自律神経を整えたり、骨の歪みや姿勢を直せる整体や鍼灸での治療で肩こりの根本改善が期待できます。
長年の悩みでセルフケアでどうにもならない肩こりはプロに任せてみてはいかがでしょうか。
［まとめ］
肩こりになりやすい人の特徴とその対策についてご紹介しました。
様々な要因がありますが、肩こりが治るだけで気持ちが明るくなったり生活の質があがったりします。
ぜひ肩こりを改善して痛みのない日々を送りましょう！
