目の動き(眼球の動き)と首の動きは連動していると考えられています。
特に横を見る時、目の動きだけではなく先に首が先行して動きます。
連動して動いているからこそ、眼精疲労など目が疲れてくると首の筋肉も硬くなることが考えられます。
視覚は私たちの生活にとって非常に大切なもので目を閉じている間以外は何かを見ていますよね。ただ、生活の中で大きく目を動かすことはあまりありません。
ですから目(眼球)を動かす筋肉も手足の筋肉と一緒で硬くなってしまいます。
目の筋肉を動かしてあげることで首の周りをみてみましょう。
①まず左右首を捻じってみて動かしにくい方の目の筋肉を動かしてみましょう。
②目を閉じて瞼の上から目(眼球)を指先で軽くもって下さい。
③先ほどの動きにくかった方向へ指でゆっくり動かしてストレッチしていきます。
④数回繰り返した後にもう一度動きにくかった方向へ首を捻じってみて下さい。
動きやすくなっているようであれば目の疲れが首の筋肉を硬くしていた可能があります。
また、目をストレッチするのが怖い方や、やり方がよくわからないという方は首を動かさないように動きにくかった方向を見れる範囲までしっかり視点をもっていきます。
数秒間連続してみた後にもう一度捻じりにくかった方向へ首を回してみて下さい。
これでも目の疲れで首の動きを制限している場合は首の動きが楽になることがあります。
日々、デスクワークやスマートフォンで目を多く使う作業が多い方は目の疲れからでも首のコリや肩コリが出てくることがあります。
日頃から、大きく見開いたり、目を大きく動かす、目の周りをストレッチすることで首コリ等が軽減されることもあるかもしれません。首や肩のみ見るのではなく、是非目の動きにも注目してみてくださいね!
眼精疲労と首こりの放置が引き起こす不調
個人差はあるものの、眼精疲労や首こりなどの不調を放置した場合、日常生活に支障をきたすような症状が現れる可能性があります。
● 自律神経失調症になる可能性がある
眼精疲労や首こりの放置が自律神経失調症につながる理由は、目や首が自律神経に直接に関わっている部位であるからです。眼精疲労や首こりなどの異常が自律神経に伝わると、リラックスさせる副交感神経の働きが低下し、アドレナリンを分泌する交感神経が優位に働くようになります。このような働きが起こることで自律神経が乱れ、乱れた自律神経が全身の様々な部位に連動していって上記のような症状が現れるようになります。自律神経と直接な関わりがあるからこそ、眼精疲労や首こりは見逃してはいけません。疲れや痛みなどの症状を感じたら、我慢せずすぐに解消するようにしてください。
● 慢性的な肩こりや腰痛になりやすい
眼精疲労や首こりの放置は肩こりや腰痛など他の部位の不調も引き起こします。眼精疲労や首こりなどの症状が出ているときは、物をよく見ようとしたり、首の痛みをカバーしようとしたりして不自然な姿勢を長時間にわたって取り続けていることが多く、猫背や前かがみなどの姿勢が“通常”の姿勢になってしまうからです。一般的に人の頭は約5~7㎏の重さがありますが、傾くたびに負荷は大きくなり、45度傾いた姿勢では22~27kgもの負荷がかかると言われています。
歪んだ姿勢で過ごすことは、常に背骨や神経に大きな負荷がかかった状態になるため、肩こりや腰痛は慢性的な症状になりやすくなります。