「お肌がくすんでツヤがない」「ニキビや吹き出物がなかなか治らない」など、そんなお悩みは当てはまりますか?
それら全てに関わっているのが「成長ホルモン」です。
このホルモンは美肌を作る上で絶対に欠かせないものです。
今回はこの「成長ホルモン」がいったいどのようなものか、
そして、どうすれば十分に分泌されるのかについてお伝えします。
成長ホルモンとは
成長ホルモンは、脳の下垂体と呼ばれるところから分泌され、血液中に放出され全身に働きかけています。
このホルモンが、肝臓から分泌されるIGF-1という成分に働きかける事で、うるおい成分やコラーゲンといった美肌成分の生成を促進してくれます。
肌の水分量を高める事で、くすみ解消やツヤを出してくれます。ターンオーバーを整える事で、肌トラブルの原因となる皮脂の詰まりを解消してくれるといった効果があります。
また、これらの美容効果の他にも、基礎代謝を高める事で体脂肪を減らしてくれたり、運動能力を向上させたり、集中力・記憶力を向上させるなどの効果もあります。
このホルモンは、夜眠っている時に最も多く分泌されます。特に、就寝後30〜60分で来る最初のノンレム睡眠の時に最も分泌されます。一般的に、睡眠時はカラダと脳が交互に休まるのですが、この時間帯は唯一両方休まっている状態です。その為、この時間帯の睡眠の質をどれだけ高められるのかによって、美肌効果や疲労回復効果が大きく変わってきます。
そして、このホルモンの働きで最も注目されているのが「アンチエイジング効果」です。
成長ホルモンの代表的な働きを3つご紹介します!
成長ホルモンの代表的な働き
①脂肪を減らす
成長ホルモンは基礎代謝を高めてくれる働きがあります。
これにより、脂肪が燃焼されやすいカラダを作ってくれます。
まさに、引き締まったカラダを手に入れたい方には欠かせない働きですね。
②筋力アップ
成長ホルモンは筋肉を作ることにも重要な役割を果たしています。
日常的に筋力トレーニングに励む事で、成長ホルモンを分泌し続ける事が出来ます。
トレーニングに励んでいる方で肌が綺麗な方が多いのは、この成長ホルモンのお陰なのです。
③肌ツヤの改善
成長ホルモンには抗利尿作用も備わっています。
そのため、カラダから水分が失われるのを防ぎ、肌ツヤを維持してくれます。
特に、赤ちゃんや子どもの肌がモチモチしたツヤのある肌であるのは、このホルモンが働いているからなのです。
まさに究極のアンチエイジングホルモンである成長ホルモンですが、1つ問題があります。
それは、年齢を重ねるにつれ少しずつ分泌量が減少してしまうこと!
実は、成長ホルモンは10〜15歳の成長期で最も多く分泌され、その後緩やかに分泌量が減少していきます。
そして、30代ではピーク時の50%程度に、70代では30%にまで減少してしまいます。
若い頃は沢山食べても太らなかったのに、今では食事量を減らしてもなかなか体重が落ちない、しっかり睡眠時間を取っているのに翌朝疲れが残っている、もしこの様な事が思い当たるのであれば、成長ホルモンの分泌量が減少しているサインかもしれません。
成長ホルモンを十分に分泌させる為には
①良質な睡眠を取る
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。
そのため、「就寝前の食事は控える」「就寝前はなるべくスマホを見ない」などを意識する事で良質な睡眠を確保し、成長ホルモンをしっかりと分泌させましょう。
②適度な運動を行う
運動をする事で、成長ホルモンの分泌が促進されます。
運動をする事で筋肉が動かされ、乳酸が作られます。
この乳酸が脳下垂体を刺激することにより、成長ホルモンの分泌が促進されます。
③高タンパク質な食事を摂る
タンパク質は筋肉や骨、肌、内臓、髪の毛といった身体の組織を作るための重要な成分で、健康的なカラダ作りに欠かせない栄養素です。
また、タンパク質は複数のアミノ酸が合わさることで作られています。その一種である「アルギニン」には、成長ホルモンを分泌させる働きがあります。アルギニンは、大豆製品、エビ、マグロ、肉類といった食品に含まれています。