皆様、こんにちは
OWL鍼灸整体院です。
今回のテーマは【子どもの自律神経を守る対策】を伝えてさせて頂きます。
自律神経とは、
自分の意識とは無関係に
身体の機能を調整する神経のことを言います。
自律神経には
【交感神経=活動しているとき】
【副交感神経=リラックスしているとき】があります。
このふたつがバランスよく働くことで
健康でいられるのです。
またその両方の神経によって
体の各臓器をコントロールして自律できるように働いています。
その働きのことを恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれています。
たとえば心臓の拍動は私たちが意識して動かしているものではなく、
自律神経の働きによるものです。
【2つの働き】
交感神経 |
器官 |
副交感神経 |
脈が速くなる、心収縮力があがる |
心臓 |
脈が遅くなる、心収縮力が下がる |
気管が拡張する |
気管 |
気管が収縮する |
呼吸を促進する |
肺 |
呼吸が抑制される |
収縮する |
末梢血管 |
拡張する |
収縮する |
冠動脈 |
拡張する |
消化が抑制される |
胃腸 |
消化を促進する |
グリコーゲンが分解される |
肝臓 |
グリコーゲンが合成される |
胆汁分泌が減少 |
胆のう |
胆汁分泌が増加 |
インスリン分泌が減少 |
膵臓 |
インスリン分泌が増加 |
散大する |
瞳孔 |
縮小する |
涙が出ない |
涙腺 |
涙が出る |
唾液分泌が減少 |
唾液腺 |
唾液分泌が増加 |
発汗を促進する |
汗腺 |
(作用なし) |
血管が収縮する |
皮膚 |
(作用なし) |
弛緩する(尿をためる |
膀脱 |
収縮する(尿を出す) |
異化作用 |
代謝 |
収縮する(尿を出す) |
子どもの自律神経が
乱れるているとおこる症状
頭痛・腹痛(お腹を下しやすい)・倦怠感
だるさ・食欲がない・緊張しやすい・手足が冷たい・夜なかなか寝つきが悪い・朝起きるのが辛いなどがおこります。
また姿勢も大切です。
姿勢が丸まっている、反っているなど
確認をしてあげてみて下さい。
臓器の不調は必ず姿勢にでます。
実は内臓もゆがみます。
内臓が疲労すると機能が低下してしまいます。
正しい位置に戻してあげることで
内臓が元気になり、不調が改善されていきます。
自律神経と内臓は密接に関係しているため、
内臓のゆがみを正して疲労をとることはとても重要なのです。
そして最も大事なことは
【食事】【運動】【睡眠】です。
【食事】
ヨーグルトや牛乳を食事に加えていませんか?
パンを毎朝食べてないですか?
麺類など頻繁に食べてないですか?
これらは消化されにくく
身体に負担となっています。
・穀物・野菜・肉類・魚・海藻類・くだものを
中心に食事を摂りましょう。
また朝起きにくい子どもには
いつもより少し塩分を多めに加えてください。
起立性調節障害の子どもは
塩分摂取量が少ない傾向にみられます。
【運動】
運動不足も自律神経の
乱れを引き起こす大きな要因の一つです。
また、運動不足は血液の循環に
必要不可欠な筋力の低下を招きます。
そうならないように
室内遊びを控え、天気の良い日は
なるべく外で遊ば
太陽の光を浴び、
ビタミンDを作りあげましょう。
【睡眠】
子どもの睡眠時間は、
記憶力や集中力に影響を及ぼします。
睡眠時間が短いと
・集中力が低下する
・考えることができなくなる
・意欲が低下する
・記憶力が低下しイライラするなど
さまざま不調がおこります。
また子どもの最適な睡眠時間は以下の通りです。
*1〜3歳:11〜12時間
*3〜6歳:10〜11時間
*6歳〜12歳:8〜10時間
起立性調節障害は自律神経の乱れから
睡眠時間がズレていきます。
朝起きれず夜に眠くならない
ケースが多くみられます。
食事・運動・睡眠
日々の生活を今一度見直してみてください。