パニック障害の人は食事も大事です。
幸せホルモンを食事で増やす方法とは
まず初めに幸せホルモン「セロトニン」とは なにかご説明します。
セロトニンは、ドーパミン(快感や意欲を作ったり感じたり)やノルアドレナリン(恐怖や驚きなどの神経の興奮)と並ぶ、三大神経伝達物質のひとつです。
セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの働きを抑制して自律神経を整えて、精神状態を安定させる役割をもっています。
セロトニンを増やすには、食べ物からトリプトファンやビタミンB6を摂ることが大事となっております。
トリプトファンとは、人間健康維持に欠かせない必須アミノ酸のひとつで、食事から栄養分として摂取しなければならない成分です。必須アミノ酸は体内で作ることができないので、食事でしっかり取ることが大事です。
ビタミンB6とは、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで補酵素(酵素の働きを助ける成分)として多くのアミノ酸の代謝を助けています。また、免疫機能の正常な働きの維持や皮膚の抵抗力の増進などにも関与しております。
トリプトファンとビタミンB6を十分に摂取することで、脳内のセロトニンの増加が期待できます。
セロトニンを増やすためにおすすめの食べ物
①バナナ
乳製品や大豆製品などには劣るものの、果物の中ではトリプトファンが豊富と言われています。
バナナからはビタミンB6をはじめ、多くのビタミンやミネラルも摂取できます。
エネルギー源になるバナナは、セロトニンを増やしたい人にとって、朝食にもぴったりです。
また、手軽に食べれて、腹持ちも良いので、試合前など運動する前にもいいですね。後述する豆乳や牛乳と組み合わせると、より効果的にトリプトファンやビタミンB6を摂取できます。
②マグロやカツオなどの赤身魚
1番良いのは、火を通さずお刺身で食べるとより効率よくトリプトファンやビタミンB6を摂取することができます。
ほかには、ツナの缶詰やカツオ節などを使った料理をすることで手軽にトリプトファンを摂取することができます。
③チーズや牛乳などの乳製品
先ほどバナナと組み合わせるといいと紹介しましたが、乳製品もトリプトファンが豊富です。
実は生乳よりも加工された乳製品の方がトリプトファンを多く含んでおります。
特にスキムミルク(無脂肪乳、脱脂粉乳)はトリプトファンが豊富で、セロトニンを増やすためにとても便利な保存食品となっております。
④豆腐や納豆などの大豆製品
豆腐や豆乳、きな粉、醤油や味噌などもちろん単品でもトリプトファンは多く含まれていますが,複数のおすすめ食材を組み合わせることでさらに効果的なトリプトファンの摂取が可能になります。
例えば、豆腐味噌汁、豆乳にきな粉を混ぜる、豆腐に納豆をかける、など付け加えるだけで簡単に作ることができます。大豆製品には発酵食品も多く、腸内環境も整えれて、セロトニンを増やすための食品としてとても優れています。
また、ナッツ類もセロトニンを増やすためにおすすめです!特にカシューナッツやピスタチオ、ピーナッツ、アーモンド、クルミに多くのトリプトファンが含まれています。なので、間食についつい甘いものを食べたくなりますが,ナッツ類をおやつに食べることで効率よくセロトニンを増やすことができるのです!
*また赤身肉もビタミンB6が多く含まれておりおすすめではあります。ですが、ビタミンB6は熱に弱い栄養素なので、長時間加熱して煮込む料理よりは短時間加熱の焼く、揚げる、茹でるなどのお料理の方がおすすめです。
これらを取り入れた食事を意識していきましょう!!